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  • 執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

レジオネラ属菌

 過去に船内の浴槽からのレジオネラ菌による肺炎が起こり、一躍有名になった細菌感染症ですが、また、この2023年には、旅館の入浴施設から、そして病院の空調設備からが原因の肺炎症状が出て、死者も出ているようです。公共浴場の24時間風呂以外にも、家庭内の循環式浴槽、追い炊き浴槽などでも注意が必要で、毎日洗浄が行われてない浴槽の底が、ぬるぬるした感触には細菌が住んでいるようで、要注意です。

レジオネラ属菌は自然界の河川や湖水、温泉や土壌などに生息している細菌で、レジオネラ・ニューモフィラはレジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の一つとされています。症状は全身倦怠感から頭痛、食欲不振、筋肉痛、発熱、呼吸困難から死に至る場合があります。レジオネラ菌に感染したエアロゾル(細かい霧やしぶき)を吸引した場合、或いは温泉浴槽や河川でおぼれた際に、汚染した水を吸引した場合や誤嚥した場合、或いは汚染した土壌の粉塵を吸い込んだ場合などがあります。何しろ汚染した水やエアロゾルを吸引しないことを考えなくてはいけません。

高齢者は風呂好きの人が多いと思いますが、この記事が出てから、スーパー銭湯や温泉には興味なくなりました。高齢者施設の浴槽にも同様に注意が必要で、衛生的に清掃が行わなければなりません。また、病院の空調設備からの汚染は2023年7月に基準の97万倍のレジオネラ属菌が検出され、死者が出ています。冷却塔からの冷却水が、夏季にはレジオネラ属菌の繁殖に最適な温度(25℃から43℃)に近づきますので、一か月ごとの清掃等が決められている「ビル衛生管理法」にのっとり、清掃が必要です。いずれにせよ、免疫力のおちた高齢者や小児に被害が及ばないことが必須です。


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