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  • 執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

減塩と健康

 食塩の取り過ぎは昔から、疾病につながる重大因子として、国は減塩運動に取り組んできました。昔は東北地方の寒冷地区では、高血圧に依る脳卒中の死亡者が多く、この原因は塩辛いものの取り過ぎによるものだとの結論しました。それから、これらの地域での減塩運動が功を奏して、疾病率も減少はしているものの、まだまだ注意が必要です。現在、日本人の食塩目標量は男性7.5g/日、女性6.5g/日となっていますが、最新の国民栄養調査では摂取量が男性10.9g/日、女性9.3g/日と目標値には届いていません。年齢別にみると男女共60歳代が最も高くなっています。この目標量は5年毎に見直されていますが、次第に厳格になってきています。国内外の論文から、食塩を1g減塩すると血圧を1mmHg低下することができ、130/85mmHg以下が正常血圧値です。

高齢になると、舌の味蕾細胞が鈍感になり薄味と感じてしまうことが多く、ついつい、濃い味になってしまいがちで、家庭の味付けに差が出ます。特に高齢者にとって水分は必要ですから、味噌汁も澄まし汁も薄味が原則です。煮物の汁や、ラーメンの汁は飲まない。餡かけにする場合は薄味でつける。また、季節の香りのある香辛料を使ったり、柑橘類を酢に混ぜてさっぱり感を出したり、だし汁で昆布やカツオ節等の旨味を生かすと減塩が気にならなくなります。


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