top of page
  • 執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

新型栄養失調

 医者に行く機会が増えても、毎回血液検査が行われるとは限らず、40歳以上74歳以下の方々には、一年で一回の検診がありますが、75歳以上になると、その機会も少なくなります。施設では長期の栄養状態を見るためにアルブミン検査がありますが、急性期でない限り、血液検査の頻度は高くはありません。

現在の便利な世になっても、歩行が無理になってきて、近くに買い物もできなくなり、食事が億劫になり、日常生活が危うくなってきたら、栄養状態が悪くなってきたかもと疑ってください。美味しいものを食べればよいのですが、お腹が減るので間食や菓子パンなどでエネルギーが満たされても、色々な栄養素が不足しています。一日三食、色々な料理が食卓に並ばないと、食べ方も少なくなります。たんぱく質は勿論、ビタミンやミネラルが減ると、骨粗鬆症等の老人特有の疾病が誘発されます。カルシウムの補給源である牛乳や豆乳を飲む回数も減り、ビタミンD補給源のキノコの食べ方も減り、外出もできず太陽に当たることも減ると、更に骨粗鬆症が進みます。過去3-5日間で魚や肉類や豆腐も食べてない、野菜も果物も食べてないか少ない、と、食品の数がどんどん減って来て、どうも体がだるいとか、不調である様な症状が出てきたら、一時的な栄養失調でしょう。これだけ物があふれているのに新型栄養失調に陥っています。その他、高齢者の生活では、今日は一日誰とも喋らなかったと喋ることも減り、社会とのつながりも減りと減少することばかりが増えてきます。私も、3年前に体調を崩した時に、何もできず、料理をすることが苦痛になり、宅配弁当にお世話になりました。何しろ食べないと元気にならないので、味に飽きて、自分で料理ができるようになるまでお世話になりました。しかし、血液検査でアルブミン値は低下もなく、体重7キロ減が元に復活するまで、そんなに時間はかかりませんでした。



閲覧数:8回0件のコメント

最新記事

すべて表示
ブログバナー.png

マルフクニュース

bottom of page