SDGsと健康 その1
最近、よく目にするようになったSDGs(エス・ディー・ジーズ)は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2015年に国連で採択されました。
2030年までに世界が達成すべき持続可能な目標を立てた道標(みちしるべ)で、17の目標で構成されています。
その目標2に「飢餓をゼロに」すべての人が栄養のある十分な食料を得るためにという目標があります。目標14には「海の豊かさを守ろう」、目標15に「陸の豊かさも守ろう」があります。
食に関係した目標ですが、他の目標とも多面的につながっています。
ここで、動物性のたんぱく質の確保という意味で、肉に目を向けてみます。肉をつまり牛肉と仮定すると、牛一頭を育てるのに、飼料には、大豆油や菜種油を絞った後の粕が使用されて、これはリサイクルに貢献していますが、これだけでは賄いきれずトウモロコシや混合飼料として海外から輸入しています。
一日に牛は牧草を約10㎏、粗飼料を約10㎏、濃厚飼料を約10-12㎏、計約30kgのえさを食べます。また、最近牛の排泄する尿や糞で間接的な温室効果ガスであるアンモニアを発生すると問題視されています。排泄物から発生するアンモニアは土壌に溶け込んで、微生物により亜酸化窒素に変換され、メタンや、二酸化炭素に次ぐ三番目に影響ある温室効果ガスとなります。
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