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  • 執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

毛髪検査

 ある日の朝刊に、「糖尿病リスク<一髪>分析」と掲載されていました。一髪とは毛髪のことです。毛髪内の糖化たんぱく質の量を測定し、糖尿病リスクを判定し、早期受診を促すシステムを、ある美容院から開発されたというニュースでした。来る関西万博でも出店を想定しているということで、自分の毛髪を送ると診断可能ということです。実はご存知かもしれませんが、毛髪検査は、昔から実施されています。特にカドミウムや、ヒ素、タリウムなどの毒性のある物質がいつ、体内に取り入れられたかを、判定するためには有効な手段だと考えられ、司法手段として使用されています。毛髪は月に約1cm伸びるので、いつ頃毒物が摂取されたかも判定できます。20年前位になるかもしれませんが、私も毛髪検査を実施していました。高齢者施設の散髪日に合わせて、高齢者の髪をもらい、また、若い人の毛髪検査もしていました。毛髪は腐らず、長期間保存に耐える検体で、この検査で栄養状態もわかれば、適切な栄養指導もできるのではないかとの思いでした。

高齢者の毛髪中のミネラルの内、Pb(鉛)Cd(カドミウム)Al(アルミニウム)などの有害物質は青年層と変わらないものの、Zn(亜鉛)、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)は青年層と比較すると、低値を示しました。一方、Na(ナトリウム)とK(カリウム)は逆に高い値を示しました。そこで、Zn/K、Mg/Kの測定値が、青年層と高齢者層とに有意差があったので、この数値が指標になると思われました。即ち、これらの数値が低くなると、老齢化が起こっているのではと示唆されます。一方、食事からのミネラル摂取は、青年層に比較して、高齢者層はZn、Fe、Mg量は低いにもかかわらず、高齢者施設ではCaの補充摂取を行っているので、不足は見られませんでした。Caについては、Ca 摂取量が少ないと逆に毛髪中のCaが高くなることは、青年層でも見られており、Caの動向については他のミネラルとは逆の結果を示しました。このように、毛髪検査が示す数値から、老齢化や疾病リスクを予防できることは、今後広がり、更なる正確な数値が指標になることを期待します。



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