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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

魚介類の消費量最低

 6月12日の朝刊から、こんな記事を見つけました。

政府の2023年度版の水産白書によると、食用魚介類の1人当たりの年間消費量(22年度)は過去最低の22.0kgでした。その逆に、肉類は増加傾向が続いています。農水省の調査では、魚介類をあまり購入しない理由として、「肉類を家族が好む」が最も多く(複数回答)45.9%、「価格が高い」42.1%、「調理が面倒」38.0%と続きます。水産業を支える人手不足と高齢化も相まって、日本の漁業への問題点を指摘しています。

年間22.0kgというと一日60gに相当します。3食のうち1食だけ魚の料理としても、60gと言えば切り身で中一切れでしょうか!一日に魚を食べない人も考えられ、これはまだまだ減る可能性があるようです。

 日本が世界に誇る学校給食を見てみますと、鯖、鰺、鰆やホッケ等の魚介類が使われていますが、この物価高で、学校給食の量の少なさが問題になっています。特に最近、成長期の児童に本当に適正栄養が摂取されているのかと疑いがもたれています。学校給食は大量の食材が必要ですし、食材の品質保証には厳しい検査項目がありますので、食材確保には日数も含めてかなりの準備が必要です。今日のような天候不順によるため、生野菜の確保には苦労が絶えないと思います。食育基本法では地産地消と言っていますが、地域の食材を確保することは難しいのではないかと思います。大阪湾で捕れて、消費のルートに乗らない魚介類が沢山あるようですが、いくら新鮮と言われても、その食材が直ぐ学校給食に使用されることはないと考えています。地元のレストランや食堂が買い取る程度でしょう。今ではオンラインで、取れた新鮮な魚介類がネットで売られているのが関の山です。そういう風に進展はありますが、新鮮な魚介類が、安く、品質保証出来れば、魚油のn3脂肪酸の大切さもわかり、もっと魚介類が毎日の食卓に乗るのではと思います。成長期の児童達に魚の美味しさの味の経験をさせることが、学校給食の目標であろうし、島国日本の使命ではないかと思うのですが。


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