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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

高齢者の血液検査

 40-74歳の無料のメタボ検診があるというのは、前述しました。それは生活習慣病検査とも呼ばれ、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの疑いが判明しますが、高齢者になると個人差があり、また、コレステロールが少し高い方が元気だとか、痩せより少しポッチャリしている方が長生きするとも言われています。特に女性は、閉経し、更年期を迎え女性ホルモンが枯渇すると、色々な疾病が出現します。僭越ですが、私は更年期症状を感じなくて、薬も飲みませんでした。しかし、自然とコレステロールの上昇が見られたので、食事療法(大豆食品摂取)で克服しました。高齢期を迎えると、このメタボ検診だけの検査項目では不足しています。施設に入居されている高齢者の検査はアルブミン検査を行います。アルブミンは半減期が長いため、過去数か月間の体の栄養状況がわかります。HBA1cは過去数か月間の糖尿病の状況もわかると、段々と検査項目も増やされてきましたが、高齢期には、骨粗鬆症や骨軟化症にならないための血液中のビタミン、ミネラルの検査も必要なのではないかと考えます。Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)は良く実施されますが、Ca(カルシウム)、ビタミンD、ビタミンK、亜鉛などの検査も必要でしょう。日本の場合、総合診療が少なく、診療科が細かく分かれているため、その科で必要とされる検査項目しか実施しません。一回の血液検査でより多くの検査項目を増やし、メタボ検診は40-70歳で区切っても良いのではと、思います。


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