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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

高齢になると

 日本の健康施策のうち、40-74歳に実施される特定健康診断は個々人の血液検査から、主に、肥満とコレステロールの是正が診断されます。しかし、高齢者になると、痩せより少し肥満気味の方が平均寿命は長く、検査数値に一喜一憂はしなくても良いと言われています。それより、毎日の食事の味がしなくて食欲がわかないとか、砂を噛んでいるようだと感じる場合の方が要注意で、味覚異常かもしれないのです。味覚異常の原因は亜鉛不足だと言われ、亜鉛不足は褥瘡(床ずれ)にも現れます。毎日偏食なく魚介類、肉類や大豆類を食べていると不足することはありませんが、高齢者の中にはお茶漬けと漬物で片付けている食事になっていませんか?亜鉛は牡蠣に多いと言われますが、牡蠣は十分に加熱しなければ、ノロウイルスの原因食品になりますので、高齢者では、牡蠣の生食は厳禁、もしくはやめた方が無難です。また、国立長寿医療センターの佐治教授は、①伝統的な日本食より②現代的な日本食に③コーヒーを追加すると認知症リスクが有意に低下し、腸内菌叢を整えると提言されています。現代的な日本食とは米飯、魚介類、牛肉・豚肉、緑黄色野菜、大豆・大豆製品、キノコ、海藻、果実、味噌、漬物、緑茶で、それに嗜好品としてはコーヒーを付け加えると良い様です。これらの食事をしている人には亜鉛不足は見られません。


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