食べた後眠くなるのは糖質疲労?
1日3食を食べるとして、朝食はこれから、身体を動かすに必要なエネルギーを補うので、食べないと、若い人は貧血を起こしてしまいます。特に児童、学生などの成長期の人達は、たんぱく質、炭水化物、脂肪をバランスよく補いましょう。
特に昼食を食べた後に、眠くなる可能性があり、在宅中には、ふと居眠りをしていることがあります。沢山食べたからとかと思われがちですが、北里病院糖尿病センター長の山田悟医師によると、それは、糖質の取り過ぎにより起こっており、山田医師が糖質疲労という言葉を使われ始めました。食事後の血糖値が高く続くと、インスリンの分泌が減り血糖値が上がりやすくなり、糖尿病に進むことが考えられます。早食いやラーメンとご飯の糖質のダブル摂取は、血糖値を上がりやすくしてしまいます。
空腹時血糖126mg/dl以上、随時血糖(時間を設定しないで測定した場合)200mg/dl以上、HbA1c6.5%以上の方は糖尿病と診断されます。空腹時血糖70~100mg/dl、食後は140mg/dl未満の正常値に近づけたいものです。食後の血糖値を140mg/dl未満にするためには、①糖質を抑えた食事にする。②ゆっくりと噛む。③食物繊維の多い食事にし、ベジファーストを実現する。④たんぱく質、脂肪ファーストでも良く、糖質は最後にする。ということです。
実感として、紅茶にガムシロップを入れた冷たい紅茶で、血糖値が急に上がったことがあり、このガムシロップに脅威を感じたことがあります。
世の中には美味しい、甘いものが多く、CMを見ていると、食べたいと思わずにはいられない程、美味しさへの渇望感があふれてきますが、糖質疲労を抑えるための、糖質を取り過ぎてないか、血糖値を確かめることも必要です。
今では、バランスの良い食事とはどういうことかと、討論中です。病院では病院独自のバランスを決めています。糖尿病食の主食を減らすのは、もちろんですが、減らし過ぎない考え方もあります。我々は、病気に近づかないように、空腹時血糖値を認識し、毎日の食事や間食に糖質が多くないか、を認識しましょう。それだけでも進歩はあります。高齢者は食べる意欲が落ちないように、しかし、食事後眠くなるのは認知症につながる可能性もありますので、食べ方にも工夫しましょう。
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