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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

認知症とマインド食

 マインド食とは、2015年アメリカのラッシュ大学医療センターが発表したアルツハイマー型認知症を予防する食事療法です。これは「地中海式食事法」と高血圧予防食の「ダッシュ食」を組み合わせたものです。このマインド食を厳密に実施すれば、アルツハイマー認知症の発症リスクを53%減少したという結果を生み出しています。この食事方法は、地中海式食事で積極的に取る食材と、ダッシュ食で言われている減塩が主になります。

積極的に摂取すべき食材は、緑黄色野菜(週6回以上)、その他の野菜(週1回以上)、ナッツ類(週5回以上)、ベリー類(週2回以上)、豆類(週3回以上)、全粒穀物(一日3回以上)、魚(なるべく多く)、鶏肉(週2回以上)、オリーブオイル(優先的に)、赤ワイン(一日グラス1杯まで)と推奨し、逆に避けるべき食品として、赤身の肉(週4回以下)、バター(なるべく少なく)、チーズ(週1回以下)、お菓子(週5回以下)、ファーストフード(週1回以下)とすべきと言われています。この内容で、ベリー類は入手が困難ですが、イチゴ(ストロベリー)を主とした果実類をビタミンCの補給食材と解釈すればよいでしょう。これ以外は入手でき実施できそうですが、地中海で採取できるオリーブからオリーブオイルが主の油になっています。避ける食品としてチーズとありますが、日本人のチーズ摂取量では、地中海地方と比較して制限しなくても、問題なさそうです。このマインド食のもう一つ大切なことは、ダッシュ食で言われている減塩を守る事です。和食では「ご飯のおとも」と呼ばれる塩分の多い、常備菜や漬物などを摂取する機会が多いので注意です。そのためには、ご飯は白飯ではなく、食物繊維の多いもち麦、雑穀や発芽玄米などを入れると全粒穀物に近くなり、咀嚼回数も多くなると、甘みが増して、「ご飯のおとも」も要らなくなり、減塩の目標に近づきます。先の効果が出た調査も、5年近くの調査結果ですから、長年の習慣化した積み重ねの食事が必要です。


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