自分の体、家族の体を知り、家庭医になろう
病気になってからでは遅いので、現代は治療ではなく予防しようという動きがあります。病気にかからぬ前に検診をということで、40歳から74歳までは特別健康診断が無料で受診できます。
まずは腹囲を測定します。男性85cm以上、女性90㎝以上であれば、内臓脂肪が蓄積されていることになります。肥満度は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算し、約22が理想になります。22当たりが病気の可能性が一番低下する区域になります。
例えば、身長175㎝の男性、体重80㎏としますと、80÷1.75÷1.75=26.1となります。25以上は肥満の判定となり、この男性は肥満です。逆に18.5以下は痩せの判定となり、若い女性の痩せが今問題となっています。
また、悪いコレステロールLDLと、良いコレステロールHDLを測定し、LDL/HDL比を出します。正常値は2と言われており、LDLの正常値は140mg/dl以下、HDLは40mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以下を目指します。LDLが高いと何らかの原因で血管壁に炎症を起こし血栓ができ、将来動脈硬化や心筋梗塞の原因となります。
さらに、中性脂肪が高く肝臓の数値が高いと脂肪肝などと判定できます。まずは肥満を是正するだけで糖尿病予備軍やこれらの数値が徐々に改善できます。食事の見直しと運動を始めることが必須になり、家族で見過ごさずにお互いの数値を見回しましょう。
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