知っていますか?L8020乳酸菌
更新日:2023年12月5日
歯周病や虫歯により、悪い菌が口中にはびこると、その悪い菌が脳に入りこみ、脳卒中の原因になり、また、内臓へつながる血管に入ると、糖尿病や心筋梗塞など、色々な疾病を起こすと言うことは、広く知られるようになりました。昔は歯科医には歯痛が起こらなければ行きませんでしたが、今は、歯の検診は勿論、特に歯周病が起こっていないかなどの定期検診を行う人々が多くなってきました。高齢になり医院に来られなくなっても、訪問歯科もあり、予防歯科に力を入れており、口中健康が注目を浴びています。
口中の悪い菌、特に歯周病を起こす菌はジンジバリス菌が代表菌で、50歳以上の日本人2人に1人が保菌していると言われています。広島大学歯学部二川浩樹教授がこれらの悪い菌を滅殺するL8020乳酸菌を、虫歯になったことのない日本人の口内から発見しました。即ち、人由来の乳酸菌で、これは、先のジンジバリス菌を減少させることがわかっています。そして、驚いたことには、このL8020乳酸菌が入ったヨーグルト、マウスウオッシュ、チョコレート、タブレット、歯磨き用品、ペット用品にまで商品が出来上がって、市販されています。ご存知でしたか?その中で、マウスウオッシュに注意してみましょう。今まで沢山のマウスウオッシュが出ていますが、殺菌剤ですので、口中の善玉菌まで殺してしまうのもあります。しかし、L8020乳酸菌が入ったマウスウオッシュについては以下のような報告があります。2023年3月、日本食品分析センターの調査によると「虫歯菌や歯周病菌にL8020乳酸菌をそれぞれ接触させたところ、虫歯菌は接触30分後に99.9%の減少率を示し、歯周病菌に至っては接触30秒後に99.9%の減少率を示した」と、されています。これらのことを熟知して、病気につながる虫歯菌や歯周病菌を撲滅させることが、健康につながっているかもしれません。初心に戻り、一日3回、必ずは実践できませんが、食事の後にはできるだけ歯磨きをする機会を持つことは健康につながる早道かもしれません。
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