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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

猛暑とビタミンC

 今夏は昨年より更に気温が高く、猛暑です。来年はさらに高温になるようで、地球沸騰化の危機に直面しています。

 この猛暑で、食事が進まない中、ちょっと動くと汗びっしょりとなりますが、それも体を慣らせるために必要です。体が猛暑で消耗している分、それを補うには食事の充実が必須です。先回はビタミンB群の摂取の大切さを報告しましたが、ビタミンCの大切さも再度確認していきましょう。

ビタミンCは暑さや紫外線、ストレスなどにより消耗が激しく、不足すると体のコンデションが整いにくくなります。肌に大切なコラーゲンのサポートをして、メラニン生成の抑制をします。人間はビタミンCを体内で合成することはできませんので、体外から補うことが必要です。昔から、風邪をひかないためにビタミンCの大量摂取を呼び掛けていますが、コロナが流行してから、免疫力を強くするためにと、防御する範囲を拡大して、すべての疾病に対して、中心的な役割を果たす白血球の力を強くすることが大切になってきました。白血球の機能を高めるためにはビタミンCが必要で、抗体としての機能を持つ免疫グロブリンの値を上昇させ、好中球の機能を高めて異常を改善します。また、老化の原因と呼ばれる活性酸素を取り除く強力な抗酸化作用があります。脳血管障害による脳血管性の認知症の場合の、血流の流れを改善し、脳内のビタミンCが減ることを予防し、老化を遅らせることができるのではないかと言われています。いつの時代にも、またどの世代にもビタミンC の不足は良くはありません。

ビタミンCの補給食材は野菜類、芋類、果実類ですが、水溶性ビタミンですので、調理上での溶出は多いので、茹でる、水にさらす操作より、電子レンジを使うことで溶出を防ぎます。食品成分表(八訂2024)によると、ブロッコリーの花序(生)で140mg/100gありますが、茹でると55mg/100gに減少します。しかし、電子レンジでは140mg現存します。青ピーマンで76mg/100gですが、赤、黄のパプリカでは150~170mg/100gに倍増します。意外にさつま芋やじゃが芋が25~28mg/100gです。緑黄色野菜に多いので、夏でも葉物(はもの)を多く摂取しましょう。また、非ヘム鉄の吸収を良くするためにはヘム鉄を利用し、また、ビタミンCが必要ですから、例えば青椒肉絲の牛肉に青ピーマン以外にパプリカも加え、じゃが芋の千切りも加えると、上手にビタミンCや鉄も補給できます。


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