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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

次期国民健康づくり計画

 2024年度から始まる、次期国民健康づくり計画「健康日本21」で定める目標値の詳細が6月に発表されます。2023年度までの2次の目標達成がどのくらい出来ているかの評価と共に、近年の研究から新しい目標値も示されますが、この第3次では、特に国民の睡眠不足について強化される方針です。

 日本人は海外と比べ睡眠時間が短く、十分な睡眠時間を確保している人が少ないと言われています。高齢になると、ぐっすり眠れない兆候が出てきますので、疲れがとれなかったり、昼間にだるさが出たりと、睡眠剤の処方をされている方も多いと思われます。若者に比較して、睡眠物質のメラトニンが少なくなってくるので、どうしても眠る時間が少なくなりますが、時間栄養学から、これらを改善するためには、①朝食を取ること、②昼間は日光に当たることが原則です。脳科学者の西剛志先生によると、③昼間の30分以内の昼寝は効果があるようです。④寝酒は良くないと言われますが、寝つきは良くても、睡眠の質は上がらないようです。何回も途中目覚めてしまうのは、経験済みです。⑤寝る前のカフェインを避ける事、寝る前のスマホでのブルーライトはメラトニンを減少させてしまいます。⑥歯の少ない人は、咬み合わせが悪いので、気道が閉まり、呼吸がしにくくなり、目が覚めやすく熟睡できないようです。

 その他、2次の目標達成ができていないことは、一日の塩分摂取量が多い、野菜の摂取量が少ない、果実の摂取量が少ないことがわかっています。日本人の平均値ですから、私は大丈夫だと言われる方もおられるかもしれませんが、年に一回の検診結果と共に、再度自分の目標値を設定して、生活習慣を少しでも是正することが若者から、高齢者まで、一番必要かと思われます。


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