果物は食べていますか?
世の中が変化して、環境も変化して、時間が経過していきますが、何が足りて、何が足らないかを見極めていかねばなりません。我々が健康に生きていくためには、物心両面から考え、足りすぎても、足りてなくても、平常心を持ち続けなければなりません。
足りない面としては、日本人の果物の摂取量は、国連食糧農業機関(FAO)によれば172の国・地域の中でも148位と消費量の少なさが目立っています。果物からはビタミン補給をはじめ、嗜好品としても重宝されますが、2020年生鮮果実の消費量の中で、1位はバナナ、2位はリンゴ、3位はみかんと続きます。食べやすい果実として、日常生活に入ってきていますが、その中でリンゴに注目してみました。昔から「一日一個のリンゴは医者知らず」という諺があります。そして、今、リンゴに含まれるプロシアニジンに注目が集まっています。抗酸化物質の代表と言われるポリフェノールで、リンゴポリフェノールは様々なポリフェノール類で構成されていますが、その半分を占めるのがプロシアニジンです。これは特に高い抗酸化力に優れていることが明らかになっています。抗酸化力とは体の免疫力を低下させる活性酸素の働きを抑制したり、そのものを削除したりできるものです。また、内臓脂肪を減らす効果が期待できると言われています。マウスの実験では血糖上昇を抑制するという結果は出ています(庄司俊彦氏、2017、化学と生物)が、機能性表示食品では、消費者庁から2023年に痩せるということに措置命令も出ており、まだまだ、実験が必要ではないかと考えられます。
リンゴには、その他、便秘に良いペクチン、セルロースを含んでいますが、プロシアニジンは熱に弱いため出来るだけ生で食べる、習慣的に食べる事が必要とされています。生で一日一個を目指すことにしましょう。
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