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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

最適化栄養食品

 2023年7月に「日本最適化栄養食協会」が設立されました。イオン、セブンーイレブンジャパン、日清食品が参画するこの協会が主要な栄養素がバランスよく適切に調整された「最適化食品」の普及を目指して設立されました。日本の現状は、若い人は過体重や肥満のためにダイエットをして、片や高齢者はフレイルで低栄養の危機にあります。これらの人々に対して最適な栄養素に配分した食事が提供できるように、料理の種類を増やしていく事が大前提になっています。その人、その人に合致した食事や料理が提供されることは、疾病のある方には特に必要です。頭の中での知識だけでは元気にはなれず、調理することが大切ですが、それも、十分できない人も多いかと思います。必要な栄養素をバランスよく取れる食品に科学的データを基に「最適化栄養食」として認証し、商品に表示できる独自のマークを付与する取り組みとして、日常の食事の質をあげるために努力をしていくということです。その中で「完全飯カレーメシ欧風カレー」が最適化栄養食に認証されたそうです。説明書きには『栄養摂取基準は18歳から64歳男女で身体活動レベルⅠ~Ⅲの方々の適したカロリー当たりの栄養素の上下限値を定めて、たんぱく質、脂質、飽和脂肪酸、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、炭水化物、食物繊維、ビタミン13種、ミネラル13種、必須アミノ酸9種について上下限値の基準が設定されている』となっています。この一品ですべての栄養素を基準値に摂取できる食品も大切ですが、食事というものは一汁二菜、一汁三菜で栄養素を充実させるのが本来の食事ですから、この「最適化栄養食」だけで、毎日、「豊かな、楽しい食卓」を充実させるのはかなりハードルが高いのではないかと感じました。


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