旬の食品と栄養素
日本では昔から四季がはっきりしていて、四季に収穫できる魚類や野菜がありました。しかし、最近では地球温暖化により、冬場に収穫できる秋刀魚や鰯などが少なく、日本から遠く離れなければ収穫できていません。また、野菜などは、栽培の変化により、キュウリやトマトなどの本来の夏野菜も、年中店頭に並ぶようになってきています。しかし、汗の出やすい夏にはキュウリ、トマト、ナス、スイカ等で水分補給し、体を冷やします。逆に冬場には寒さに強い葉物野菜が寒さに耐えるために、自分を凍らせないために、糖分をためようとしますから、冬場の野菜は甘く、それに根菜類は体を温めますので、里芋、大根、ニンジン、蓮根、クワイ等が美味しくなります。例えば夏に収穫できる、ほうれん草の100g当たりのビタミンCは10mgにも満たない場合がありますが、冬には60mg近くも含有されていて、季節により栄養素にも変化があります。旬の野菜を旬に食することが本来は理にかなって、健康的にも良いのです。節分に鰯を食べますが、そのころの鰯は一番太くなり、脂肪酸EPAやDHAも多く含まれています。冬には体の芯が冷えてという人々が増え、低体温の症状が多いと言われています。低体温の方々は筋肉量が少なく、免疫力が低下し、感染症に弱くなりますから、病気にり患しやすくなります。本来の旬の食物を見直しましょう。
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