新米の品質
今年は、夏の猛暑の結果、農産物の不作が言われています。特に私たちの主食になる米が不良で、米が白濁したり、稲穂の中の米が育ってなかったりと、全体的に収穫量が落ちています。
米の等級は農産物検査法に基づいて定められていますが、形が整っているかの目視状態で、「整粒」の割合で1-3等、規格外に格付けされます。この「整粒」割合が70%以上で、異種の米の割合15%以下が1等、「整粒」60%以上で被害粒など20%以下が2等、「整粒」45%以上で被害粒30%以下が3等とされています。今年はこの1等が少なく、ほとんどが2等、3等になっています。特に米の産地の新潟、秋田、山形では今までにない猛暑で、田んぼが干上がり、大切な時に水分が行き渡りませんでした。
米のでんぷんはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、アミロースの割合が少ないと、粘りが強いご飯になり、逆にアミロースの割合が高いと粘りの少ないご飯になります。餅米はアミロペクチンが100%で、アミロースが0%です。一般のうるち米はアミロースが17-23%含まれます。今年の新米はこのような状態でも、口当たりは変化ないらしいですが、うるち米と餅米の中間の米を食べようと思いました。この低アミロース米は炊飯しても、冷めても硬くなりにくいので、弁当やおにぎりでも美味しく食べられます。
そうはいっても、まだ、日本では食べるものに不足はないし、世界では数か所で戦争が勃発しています。生きる事も難しい人々がいる中で、健康に留意できるのも感謝です。
古米があれば、そこに、低アミロース米を混ぜて、発芽玄米や雑穀米も混ぜれば、主食としては、食物繊維量が多くなり、血糖値も上がりにくい立派な主食になります。
年末か年始に粥占いをして、2023年の農産物の豊凶を占っていましたが、確か、結果は全て凶でした。結果通りだったなぁと、思い出しながら、2024年の農産物の豊凶を占う年が近付いてきました。私たちのストレスにならない結果を願っています。
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