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執筆者の写真マルフクメディカルフーズ

サルコペニア

 高齢になると、つまずいたり、歩くのが遅くなったりと、若い頃と比較して生活していく上での違和感が生じてきます。その一つに全身の筋肉量が低下してくるサルコペニア、運動に必要な体の仕組みが上手く動かず、立ったり座ったりの身体能力が低下した状態をロコモティブシンドロームと呼び、要介護の一歩手前で認知機能が衰えて、精神・心理機能の低下による社会的な問題も起こる状態をフレイルと呼びます。サルコペニアと診断されると、日常生活の中で筋肉量が減少しないように心がけると共に、筋肉の素となるたんぱく質の摂取をしっかりと取りましょう。この3年間、コロナで緊急事態宣言が出ている時に、運動施設が閉まってしまい、その間に私は運動する機会を失ってしまいました。そうなると大腿骨の筋肉が低下するのが早いと実感しましたが逆に、筋肉量を上げることは、やはり一朝一夕ではいきませんでした。

 食事から摂取するたんぱく質は体重1kg当たり1g~1.2gが最適量と言われ、そうなると体重50kgの女性なら50g~60gとなります。しかし、日本人の摂取基準(2020)の推奨量では65歳以上の男性では60g/日、女性では50g/日となっています。例えば卵一個で6.1g、牛乳200ccで6.6g、木綿豆腐50gで3.5g、豚ロース50gで11.4g、鮭100gで19.6gあり、あと主食や野菜からもカバーでき、女性なら簡単に50gは摂取できます。施設で出される給食をしっかり摂取していれば、たんぱく質不足にはなりません。過去の調査でも高齢者は推奨量以上に摂取できていて、たんぱく質不足は起きていないですが、個人差があるのでしっかり3食摂取する事が必要です。


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