アイフレイルって知っていますか?
フレイルという言葉は医学用語のfrailtyの訳で、「病気ではないけれど、年齢と共に筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のこと」とされており、介入すると、元に戻ることがあり、2014年に5月に提唱され、私たちも多くが理解しています。基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1、2項目だけの場合はプレフレイルと呼ばれます。①年間5%以上の体重減少、②疲れやすい:何をするにも面倒と週に3-4日感じる、③歩行速度の減少、④握力の低下、⑤身体活動量の低下に伴い、気力の低下の精神的な変化や社会的なものも含まれます。それと同時にアイフレイルかどうかを確かめるチェックリストが2021年日本眼科学会でまとめられました。白内障、緑内障、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症等を探して、目の変化を見極めるものです。2つ以上に該当するとアイフレイルの可能性があります。アイフレイルは心身のフレイルとも密接にかかわります。目が不自由になると外出や人の付き合いが減り、気分の落ち込みや歩行の機会も減ってくるからです。①目が疲れやすくなった、②夕方になると見えにくくなることが増えた、③新聞や本を長時間見ることが少なくなった、④食事の時にテーブルを汚すことがたまにある、⑤眼鏡をかけても良く見えないと感じることが多くなった、⑥まぶしく感じやすくなった、⑦はっきり見えない時に瞬きをすることが増えた、⑧まっ直ぐの線が波打って見えることがある、⑨段差や階段が危ないと感じる事がある、⑩信号や道路標識を見落としそうになったことがある(日本眼科啓発会議資料)。今から考えると、私は②と⑥に該当していましたから、アイフレイルに陥っていたのでしょう。これ以上良くならないと言われて白内障手術をした数年前を思い出しました。手術後は視力が回復し、新聞も眼鏡なしで読めるようにありました。一方、目の水晶体と黄斑部にはルテインが存在していますので、このルテインを多く含む緑黄色野菜が良いと言われています。アントシアニン(紫色の野菜、果物等)は疲れ目や視力の低下を予防し、アスタキサンチン(色の赤い鮭、いくら、カニ等)は目のピントを調節します。目の粘膜を保護し網膜を良好に保つビタミンA(夜盲症を防ぐ)、水晶体の酸化防止作用のあるビタミンC(果物、野菜等)、色々な食材が揃う一日の食事が大切だということがわかります。
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