いろいろな油
現在、スーパーに並ぶ油でどれを買ったらいいのかと悩んでおられるのではと思います。油の加工品としてはドレッシングがあるかと思いますが、ドレッシングの種類も豊富ですね。大量で油を使う場合は、実習にも白絞め油を使っていました。白絞油は菜種を絞った物から、近年は大豆を絞った物を白絞油として一斗缶で納入され便利です。油の高騰で無駄使いは許されませんので、数回揚げ物に使います。これらの植物油はn6系の油で炒め物にもこの油を使用します。いわゆる植物を絞った油で、その他にこめ油、サフラワー油等もn6系の脂肪酸(長鎖脂肪酸)が多く含まれています。n6系よりn3系(長鎖脂肪酸)の方が血液の流れを良くしますが、n3系のシソ油やえごま油などは高価で炒め物や揚げ物には不適なので、生の油としてドレッシングに混ぜて使用するのがベストです。n3系の魚油は魚本来から取るしかなく、魚油としては売ってはいません。肉類の脂であるラードやヘッド(短鎖脂肪酸)は控えましょう。人工的に作られた硬化油のマーガリンは段々消費が減ってきて、それよりバターですが、バターもこれらの仲間ですから使いすぎは避けましょう。その他にMCT(中鎖脂肪酸)があります。これは腎臓病用に使用している油で粉末もあり使いやすいですが、最近市販されるようになり、これはすぐに消化されますので、脂肪として蓄積されにくいので、普通の植物油として使用しても大丈夫です。しかし、体に良いと言った油も100g当たりのエネルギーは800~900kcalですので、使い過ぎには気を付けましょう。
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